ADHD

ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは、不注意さや多動性、衝動性を特徴とする発達障害です。集中力が続かない、気が散りやすい、忘れっぽい、じっとしていることが苦手、落ち着きがないなどの症状があります。

原因・頻度

ADHDは育て方やしつけによるものではなく、本人の努力が足りないためでもありません。詳しい原因はまだわかっていませんが、ADHDの子どもでは前頭前野を含む脳の働きに偏りがあると考えられています。また脳の神経伝達物質であるドパミンやノルアドレナリンの働きがADHDの子どもでは不足気味であることがわかっています。一般にADHDの発症率は3%前後と言われています。

治療

治療の目標は、不注意さや多動性、衝動性を完全になくすことではありません。ADHD症状が良くなることで、本人や周囲の困っている状況が改善することが目標です。薬物療法では主にアトモキセチンと塩酸メチルフェニデートという薬が使われます。どちらも脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンやドパミンの不足を改善する働きがあります。さらに個人の症状に応じて、抗うつ薬、抗精神病薬、気分安定薬なども使われます。薬物療法以外の治療としては、環境調整やペアレント・トレーニング、ソーシャルスキル・トレーニングなどがあります。

周囲の関わり

周囲の関わりもとても大切です。ADHDの子どもの特徴を個性として受け止め、学びや遊びの機会を確保する必要があります。そのためには、周囲の人々がADHDを正しく理解し、連携、協力することが大切です。

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