心の病についてPSYCHOSIS

パニック障害

パニック障害-心の病パニック発作を繰り返すことを特徴とする不安の病です。パニック発作とは動悸、呼吸困難、胸痛、めまい、吐き気などの症状が突然不意に出現し、激しい不安感や恐怖感に襲われるものです。「このまま死んでしまうのではないか」と思うほど強い身体症状が出現することもありますが、身体に原因があるわけではありません。動悸・呼吸困難などの身体症状が突然出現するため内科や救急外来などを受診することも多く、パニック障害と診断がつくまでに時間がかかることがあります。一生のうちに100人に2~3人がこの病気を経験するとされています。

特徴

また発作が起きたらどうしようという『予期不安』が強まり、日常生活が制限されます。発作を経験した場所や、発作が起きた時に逃げられないような場所を避ける『広場恐怖』を伴うと、電車に乗れなくなったり、外出できなくなったりします。うつ病など他の精神疾患を合併することもあります。

症状

突然不意にパニック発作が出現します。パニック発作の症状には、以下のようなものがあります。

  • 心臓がドキドキする
  • 汗をかく
  • 体や手足のふるえ
  • 息切れ、息苦しさ
  • 窒息感
  • 胸の痛み、または不快感
  • 吐き気、腹部の不快感
  • めまい、ふらつき、頭が軽くなる感じ、気が遠くなる感じ
  • 現実的でない感じ、自分が自分でない感じ
  • コントロールを失うことや、気が狂ってしまうのではないかという心配
  • 死ぬのではないかと怖くなる
  • しびれやうずき感
  • 寒気またはほてり

発作は10分以内にピークに達し、通常は数分から数十分で治まります。
いつまた発作が起きるかわからないため、発作が起きることを心配する『予期不安』から日常的に不安や緊張を生じます。『広場恐怖』を伴うようになると、発作が起きた時にすぐ逃れられなかったり、助けを求められなかったりする場所や状況を避け、電車に乗れなくなったり、外出できなくなったりします。

原因

はっきりした原因はわかっていませんが、脳内の不安に関係する神経系の機能異常により、セロトニン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質のアンバランスが起きていると考えられています。

診断

不整脈や甲状腺機能亢進症と間違われることもあるため、内科的な異常がないことをまず確認する必要があります。身体の病気や薬物など原因となるものがないのにパニック発作を繰り返すこと、予期不安が続き生活が障害されていること、他の精神疾患では説明されないことでパニック障害と診断されます。

治療

薬物療法に心理療法・行動療法を組み合わせて症状の改善と生活機能の回復を目指します。
まず第一に薬物療法でパニック発作を消失させます。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの抗うつ薬や、抗不安薬を用いますが、薬を飲むのを突然やめると中止後発現症状が起きることがありますので、医師の指示通りに服薬してください。

発作が消失した後も半年から1年くらいは急性期と同じ量の薬を続けることが一般的で、薬を中止する場合は徐々に減らしていきます。
発作がなくなると、予期不安や広場恐怖は日常生活を問題なく送れる程度に改善することが多いですが、不安や回避行動が残る場合もあります。「パニック発作で命を落とすことはなく、時間がたてばおさまる」ことを含め、病気についてきちんと理解すること、発作が起きた時にあわてずに対処できるよう慣らしていくこと、乗り物や外出など苦手なことを少しずつ練習していくことなども大切です。

再発を防ぐために

再発することも多い病気なので、薬物療法を気長に続けることが必要です。認知行動療法も再発予防に有効とされていますが、認知行動療法を実施している医療機関は限られているのが現状です。

家族の対応

パニック障害は不安・恐怖に関係する脳の機能障害であって、本人の性格や気のせいではありません。家族も病気について正しく理解し治療に協力することが、本人の回復を助けます。

精神科

駒木野病院 精神科では、精神疾患全搬を対象に診療にあたっております。精神的につらい症状をお持ちの方やご家族の病状でお悩みの方はまず当院にご連絡ください。

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