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季刊誌 駒木野 No.176

季刊誌 2016.03.11

176号季刊誌-1

混沌の時代を生き抜くために

院 長 菊本 弘次

 駒木野病院から望む高尾の山々も日ごとに色づき、気が付けば、今年も1月余りを残すのみです。2015年は前理事長の急逝という非常事態で始まり、実に多くの地域や関係者の皆様のご支援やご配慮を頂戴いたしました。ありがとうございました。余裕などはあるべくもないですが、駒木野病院は駒木野病院らしく前向きに歩んでいます。

さて、医療や生活を取り巻く環境は加速度的に変化しています。医療事故調査制度、マイナンバー制度、TPP交渉、消費税増税にむけた動きなどなど。いずれも少なからぬ懸念を抱えながらも、ある意味予定通りに確実に進行しています。また、周囲を見渡せば、今まで医療や福祉の世界と無関係と思われていた大手企業が続々とサービス付き高齢者住宅事業に参入したり、全国規模でチェーン展開する訪問看護ステーションがいくつも登場したりしています。「体力勝負には地力勝負で」と言い聞かせます。地力は自力であり地域力、地元力と考えます。

現在進行中の地域医療構想は、平成26年6月に可決した効率的で質の高い医療提供体制と地域包括ケアシステムの構築を目的とした「医療介護総合確保促進法」の具体的戦略でしょう。ところで、駒木野病院の職員なら周知の事と考えますが、当院は基本理念として「心のこもった、質の高い精神医療」を掲げ、チーム医療を重視し、「みなさまへの5つの約束」の一番目に「私たちは、地域の保健福祉ネットワークの中で、心の病を治療する役割を果たします。」と宣言しています。様々な課題を抱える精神障がい者が自分らしく地域で生活することを応援する精神科病院ならば当然の理念です。理念が理念のレベルで留まっていては地力も自力もつきません。「地域福祉ネットワーク」の中で十分に力を発揮する前提は、地域からチームの一員としてきちんと認めらなければなりません。そのためには、地域のセーフティーネットワークの一員として責務を果たすこと、要するに「困ったときに頼りになる医療機関」であり続けることです。駒木野病院は、これまでも職員一人一人の頑張りによって、この当たり前のことの実現に全力を注いできました。ただし、近年の当院の活動はかつてない広がりをみせており、地域の期待も注目もかつてないほど高まっています。

今年度、当院は将来構想検討委員会を立ち上げます。知恵を絞り、汗をかいて、駒木野病院はこれからも地域の付託に応えられる精神科病院でありたいと考えます。

主な地域活動実績(2015.7-9)

7月
【地域連携】
4日(土)多摩地区6家族会合同病院見学と懇談の会(院長始めたくさんのスタッフが参加。院長から病院方針の説明があったり、家族から
の不安やご質問、ご意見などを伺ったりしました。)
10日(金)日の出が丘病院の鎌田実先生講演会にPSW2名と参加
15日(水)キャラバン隊(C2スタッフも参加してくれました)
23日(木)病院見学会、今回はアルコール医療についても説明する会で17名の参加でした。
【本人・家族支援】
11日(土)ファミリープログラム4
18日(土)友遊会(映画上映会)
22日(土)サポートグループ
【その他】
高齢者あんしん相談センターのケアマネ勉強会の古明地PSWが参加、民生委員さんたちが研修打ち合わせ。7月は当院でも地域の医療機関等々(130か所位)へ挨拶まわり。地域の病院・訪問看護ステーションとの情報交換。

8月
【地域連携】
27日(木)病院見学会:保健所、包括支援センター等から11名の方が参加。
【本人・家族支援】
1日(土)うつ病講座:田先生のうつ病講座。
8日(土)ファミリープログラム
④リハビリや社会資源について。
20日(木)退院支援委員会の学習会にて高齢者あんしん相談センター高尾の斉藤氏が講演。

9月
【地域連携】
3日(木)八王子市民生委員障がい福祉部会病院見学・研修会
9日(金)多摩草むらの会講演会「認知症の正しい理解に向けて」
10日(木)津久井ケアマネ研修会(竹内PSW、山口で報告)
12日(土)かわせみ会主催の講演会(菊本院長講演)
27日(日)こまぎのフェスティバル開催
30日(水)病院見学会
【本人・家族支援】
12日(土)ファミリープログラム⑤
27日(日)友遊会(フェスティバル参加)
【その他】
また退院支援委員会主催で、多摩在宅支援センター円の添田さんにきていただき障害者総合支援法についての勉強会。
17日(木)退院支援委員会の活動報告会。

 

176号季刊誌-3

こまぎのフェスティバル2015開催

未来へつなぐメッセージ
開催日:2015.9.27(日) 会 場:駒木野病院 高尾駒木野庭園

主催:駒木野病院 共催:八王子市高尾駒木野庭園 後援:八王子市 浅川地区町会連合会

こまぎのフェスティバル 実行委員長 二瓶 圭一

 今年も、地域やご参加頂きました皆様のご協力をいただき、こまぎのフェスティバルを無事に開催する事ができました。心より感謝申し上げます。

今回のフェステイバルは、テーマを「未来へつなぐメッセージ」とし、イベントを通じて地域の子ども達や子育て世代の方々に、精神科医療や福祉を身近に感じていただければと思い企画いたしました。地域交流を目的としたイベントとしては、事前に近隣の幼稚園と保育園にご協力をお願いして、600名を超える園児にガーランド(三角旗)に好きな絵やメッセージを描いて頂きました。また院内においても作業療法やデイケア、病棟を利用される患者様にガーランドの制作をお願いしました。当日は1,000枚を超えるガーランドが一本の糸に飾られ、会場を訪れた方々を楽しませてくれました。

また新たな試みとしては、基調講演会を開催いたしました。イベントのテーマに合わせて、児童精神科医からのメッセージとして「人を育てる・人に育つ」をテーマに、当院の児童精神科診療部長の笠原麻里先生による講演をいたしました。お陰様をもちまして、当日は沢山のご来場をいただき、大変盛況でした。

また、当院の医師をはじめとするスタッフや、地域の様々な機関による各種相談コーナーの開設や、様々なステージイベントやミニイベント、屋台、福祉事業所による販売、体験コーナー、家族会やボランティアの参加など、地域から46団体の参加をいただき、様々な交流をさせて頂きました。来場者数も2,000人を超え沢山の市民の皆様にご参加いただけたことを心より嬉しく感じております。

素晴らしい高尾の自然の中で、皆様からご協力を頂きながら、子どもから高齢者まで楽しく一日を共に過ごせたことに、実行委員会一同大変嬉しく感じております。今後も、イベントを通じて当院の医療活動に寄り添える活動を継続できればと考えております。
来年も、イベントで沢山の笑顔に出会えることを今から楽しみにしております。皆様ありがとうございました。

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176号季刊誌-4
協力・参加団体46団体:一般社団法人相模原ダルク/アロハ・アーヌエヌエ/大道芸タケト/ゲンキダJ/NPO法人チェロ・コンサートコミュニティ(柏木もとひろ) ファニー・フェローズ・ジャズオーケストラ/アウディオペーデ・アンサンブル(勝田恭子)/株式会社エームサービス/株式会社エイト/株式会社北野薬局 北野調剤薬局高尾店/スタジオアン/ナガイレーベン株式会社/株式会社ウェルサポート(ヤマザキYショップ)/田中農園/菱山農園/夢ふうせん/ハッピーフルーツ/ファミカフェDeepForest/ベーカリーディープフォレスト高尾店/ひのき工房/多摩草むらの会/八王子市地域包括支援センター(高齢者あんしん相談センター)高尾/社会福祉法人エス・オー・エスこどもの村/NPO法人多摩在宅支援センター円/こまぎの訪問看護ステーション天馬/障害者就業・生活支援センターTALANT/八王子市子ども家庭支援センター/一般社団法人WING-NETWORK多機能型事業所すぺぃろ/八王子市立高尾保育園/社会福祉法人相友会浅川保育園/みどり幼児園/学校法人松徳学園みころも幼稚園/創価大学看護学部/八王子市立八王子看護専門学校/友遊会(家族の会)/八王子精神保健福祉ボランティアの会(いっぽの会)/八王子市ボランティアセンター/八王子市子育て応援企業/SUNSUNパパさんの会/稲葉(音響) (順不同・敬称省略)

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フェスティバルを振り返って

事務部長 井出 光吉

近年、「こまぎのフェスティバル」は、長期入院患者さんのためのレクリエーションとしての意味合いから、より地域との繋がりを考慮した内容へ変遷してきました。当院は精神科病院の枠を超えて、皆様からのご理解を頂きながら“地域から必要とされる医療”への展開を目指しております。そして、このイベントが地域と病院を繋ぎ相互理解を深める、大きな意味や役割を担っていると考えております。今後、このイベントが益々発展し皆様から親しまれるイベントになる事を願っています。

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こまぎのフェスティバル・高尾駒木野庭園共催イベント

当日は、アウディオペーデ・アンサンブルによるライアーコンサートが開催されました。ライアーとは、古代ギリシャ時代からある竪琴を起源とした楽器で、その響きは美しく、どこか懐かしさがあります。当院では、音楽療法としてプログラムに取り入れております。


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第29回 東京精神科病院協会学会

児童精神科病棟におけるケアワーカー主催のレクリエーション活動について

A4病棟 ケアワーカー 倉田 貴美子

176号季刊誌-10 私が勤務している児童病棟では毎週水曜日にケアワーカーが担当するレクリェーション活動の時間があり、ぬりえや自由画、工作を行う自由制作とケアワーカーが設定した季節の壁面飾りの共同制作、2つに取り組んでいます。自由制作では、普段病棟では使用が制限されている画用紙やはさみなどを存分に使って作品を作ることができるため、活動の場に足を向ける児童が増えました。また、普段環境整備や児童と接するなかで、好きなものやキャラクターを知り、ぬりえや切り絵を用意することで中学生にも参加しやすい場の提供を行っています。
今回の学会で発表して、改めて客観的に自分の業務を見ることができ、またたくさんの方々に見ていただき、これからの仕事への励みにもなりました。

 

サービスステーション駒木野 ~地域に向けたアプローチ~

176号季刊誌-11 サービスステーション駒木野では、関係機関向けの病院見学会や研修・見学等の依頼をお受けしています。病院見学会は毎月1回定期で行っているものと随時のものがあります。民生・児童委員たちの研修も毎年受けています。八王子市の場合は451人の方が地域の相談役として活動されていて、児童・高齢者・障がい者の分野ごとに部会を設け研修会などをされています。今年度は3グループの研修をお引き受けしました。

7月には、家族の方々にとっても病院にとっても初の試みとなる6つの家族会と当院の「見学と懇談の会」をさせていただきました。皆様とのやりとりを通して、医療機関としての役割や質を考える材料をたくさんいただいています。今後も様々な活動を展開して参ります。

 

RAN伴八王子に参加しました。

認知症の方と伴に八王子を走ります!をキャッチフレーズにRAN伴(らんとも)八王子が開催されました。RAN伴(らんとも)とは、認知症の方も、そうでない方も、共に一つのタスキで全国を結ぶイベントです。
今回は、八王子では初めての開催となり、認知症と共に生きること、地域の人々と共に生きることを目指しているそうです。 当院からは、陸上部を中心に参加させていただき、当院の正面玄関をスタートに沢山の応援をいただきながら、JR高尾駅までタスキを繋ぎました。

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三多摩野球大会 秋季大会1部リーグ 準優勝!

野球部部長 星野 俊介

176号季刊誌-14 三多摩病院野球連盟の秋季大会が9月22日に滝が原運動場にて行なわれました。春の大会では2部で準優勝と言う結果に終わり秋の大会では1部に昇格しました。第一試合、第二試合ともに投打が噛み合い大差で勝利することができました。決勝戦では6-4と僅差で負けてしまいましたが、最後まで諦めずにチーム一丸となり戦いました。結果は準優勝と少し残念ではありますが、次年度に向けてまた頑張っていきたいと思っています。尚、随時マネージャーを募集しています。野球部員にお声かけ下さい。これからも応援よろしくお願いします。