医療関係者の皆様へ

専門職の方へ

駒木野病院では、お一人おひとりの回復に必要な専門療法を実施しております。さまざまな専門部署と連携して、治療プログラムとサービスを活用し回復を目指しております。

心理科

心理面接

医師の診察とは別に、臨床心理士がお話を伺います。日常生活から離れ、自分のことをゆっくり考えてみることで、不安が軽くなったり、今よりも自分らしく生きられるようになることを目指しています。頻度、時間、進め方については患者様・主治医と相談して進めていきます。

心理検査

患者様の物事の捉えかた、現在の心の状態などをなどをより詳しく把握するため、性格検査、知能発達検査認知機能検査などを行っています。さまざまな種類の検査がありますので、内容ややり方についてはその都度患者様・主治医と相談して進めていきます。

グループワーク

精神科外来、アルコールプログラム、デイケアプログラムの中でグループワークを行っています。また、精神科・アルコール科それぞれでご家族向けの会も行っています。

※心理面接・心理検査は主に当院に入院中・通院中の方を対象としています。

デイケア科

駒木野病院のデイケアは看護師5名、作業療法士4名、精神保健福祉士3名で運営されています。1日の参加者は70名前後、手工芸・運動プログラムはもちろんの事、各種心理教育プログラム(SST・認知行動療法・WRAP・疾患教育のプログラム)も実施しております。デイケア利用者の疾患は、統合失調症、他にうつ病・双極性障害・発達障害などの方が利用されています。

作業療法科

入院から退院、そして地域の中でその人らしく暮らせるよう、
ひとり一人に合ったプログラムを提供しています。

作業療法(OT)は、ご利用者が参加することではじめて成り立つ、より主体的な医療サービスです。そのため、参加の「モチベーション」を支えることが作業療法の重要な役割になります。例えば「心地よかった」「気持が落ち着いた」「気分転換になった」「楽しかった」など、ポジティブな体験が持てるようなプログラム場面のサポート。「体力をぼちぼち戻したい」「生活のリズムが崩れて困る」「人づきあいに慣れたい」など、今後の暮らしに必要なこと・困っていることを解決する手段になるよう、面接で振り返ったり目的を再確認したりするサポート。
ご利用者の「意思」があっての作業療法だからこそ、その意思や思いにじっくりと思いを馳せ、耳を傾けたい。そう考えています。

薬剤科

薬剤師の取り組み

単剤化率アップをめざす

統合失調症の患者様に対しては、多剤大量療法にならないよう、単剤化への推進を行っています。3ヶ月ごとにCP換算、単剤化率を調査し、医局会へ報告しています。全国の調査とも比較し、より安心した薬物療法となるよう心掛けています。

全病棟・担当薬剤師制

当院は、各病棟担当薬剤師制にしています。通常は、患者様ごとに薬剤師が担当することが多いですが、あえて病棟別にしています。そうすることで、病棟カンファレンスや病棟行事などに医療チームの一員として参加し易いからです。また病棟の配置薬の管理を行うなど、薬全般に関わっています。特定入院料病棟(スーパー救急病棟、急性期治療病棟、療養病棟)であっても、持参薬のチェックや服薬指導などの薬剤管理指導を行っています。

薬剤科カンファレンス

毎週火曜日に、薬剤師でカンファレンスを行っています。新薬の情報、学会報告、困った患者様への対応、フィジカルアセスメント(聴診器の使い方など)、判例紹介など、薬学に関することは何でも行っています。

当院にご興味をお持ちいただける方がいらっしゃいましたら、随時見学等のご相談をお受けしたいと思っておりますので、気軽にお声掛けください。