季刊誌 駒木野 No.204
さあ、前に進もう!
駒木野病院 院長 田 亮介

院長就任記念懇談会でいただいたたくさんの祝花
この4月より院長に就任いたしました田 亮介です。1999年に駒木野病院に入職し、早いもので四半世紀が経ちました。常日頃から当院の医療活動にご理解ご支援していただき厚く御礼申し上げます。
院長就任記念懇談会に多くの方がご臨席いただき、本当に感謝の言葉では言い尽くせないくらい感動的な時間を過ごさせていただきました。今年は6月末に都議選も行われましたが、院長職は職員の投票による選挙で決まるわけではありません。最終的には役員の方々の合意があっての人選になりますが、現場の職員や地域の関係者の皆様にどの程度支持していただけるのか、正直不安でした。院長職就任は重責に間違いないですし、経営的にも大変な中でバトンを引き継ぐことになりましたが、懇談会の壇上から見た景色は、プレッシャーというよりも、たくさんの方々の期待と応援に満ちた暖かみのある眼差しとエネルギーを感じることができ、ある意味もう一段「覚悟」のギアが上がったような感覚になりました。駒木野病院の院長として、この数カ月間で既に大変さを実感すると共に、やりがいも感じているところです。
いつも思うところですが、今回の懇談会のように職員が集まったときの駒木野病院は本当に頼もしい。臨床の現場と同じように、それぞれの役割をしっかり認識し、チームとして最高の“おもてなし”と笑顔を発揮できる。自分だけ緊張した硬い表情であっても、ご臨席いただいた皆さんには笑顔があふれる時間を過ごしていただきたいと考えていましたが、その通りになりましたし、こちらも笑顔にさせていただきました。予定された2時間はあっという間に過ぎてしまい、もっと皆様とお話ししたかったですし、もっと感謝や労いの言葉をお伝えしたかったところです。
当日気持ちが舞い上がってしまいお伝えできなかったことがあります。「どんな精神医療を私は目指していきたいか」ということです。懇談会で理事長がお話していましたが、「日本一の精神科病院」と言っても何をもって評価するかは簡単ではありません。日本には約1000の精神科病院がありますが、「駒木野病院はどんなことをやろうとしているのか」、「どんなふうにやっているのか」と“意識してもらえる病院”であることは維持していきたいです。
そして、自分が常に臨床で大切にしてきた要素ではありますが、職員にとっても、利用者様にとっても、地域にとっても「愛され、わかりやすく、希望をもてる、期待を超える病院」を目指していきたい。そのために我々は、常に情報発信し、想像力を働かせ、しっかり耳を傾け、フットワーク軽く、手間を惜しまないエネルギーをチームで持ち続けることが鍵になります。これは駒木野病院の伝統であり、お家芸でもあると思っています。伝統は古き良きものではなく、進化させることができます。これからの駒木野病院にも今まで以上にご期待ください。
2025.6.8 院長就任記念怨談会 当日の様子
病棟再編計画について
昨年度、当院の事業損益は残念ながら赤字に転落してしまいました。とはいえ、当院には工夫次第で活力や体力を高めることができる伸びしろが数多く残されています。今回の病棟再編計画はそうした伸びしろを最大限に伸ばすことを目指しています。
すなわち、
①精神科救急急性期病棟を本来あるべき姿で運営しなおすこと。
②高齢者病棟であるC2病棟を機動的に運用することができ、当院の要衝となる病棟に進化させること。
③青年期の入院ニーズの増大に対して対応できる体制を整えること。
を目指しています。

具体的には、
①C2病棟(60床)を高いアメニティを備えた個室11床、強化個室10床を有する多機能病棟(47床)に改修し、精神科救急病棟に長期にわたって入院されている精神症状の顕著な患者様や退院後やむなく早期に再入院される患者様を受け入れる。
②A5病棟(40床)を児童・思春期精神科入院医療管理料の施設基準を満たす構造に改修するとともに、一部病室の構造を強化し、精神症状の顕著な16歳〜19歳の患者様を受け入れることができる病棟(33床)とする計画です。
この改修によって、たとえ診療報酬の改定が期待を大きく下回ったとしても、事業収益を最大化することが可能となり、当院の体力はかなり改善することが期待できると考えています。ご協力のほどよろしくお願い申しあげます。
駒木野病院 院長補佐 吉野 相英
編集後記
梅雨入りかと思えば暑い日が続く昨今、例年はこの時期の発刊はしていませんでしたが、今号は駒木野病院にとって大きな出来事である、院長交代を経て執り行われた「院長就任記念懇談会」を特集させていただきました。
ご来賓の祝辞の中にもありましたが、就任式典でもパーティーでもなく「懇談会」となっている所は、私も最初に耳にしたときから気になっていました。会の中ほどでは、駒木野病院に縁深い沢山の方々が和気あいあいと語り合う光景がそこかしこで見られ、名前通り素晴らしい会でした。当日の空気が一部でも伝われば幸いです。
IT管理室 係長 山内 淳
