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季刊誌 駒木野 No.169

季刊誌 2013.09.24

クラスター部門とセンター化構想の展望

駒木野病院は、現在に至るまで、子供から高齢者までの幅広い年齢層に対し、また、うつ病・統合失調症から薬物関連障害そして認知症に対して、それぞれのニードに応じた多彩かつ広範な精神科専門医療を提供し、地域との連携活動を重視しながら、精神医療の中でのsubspecialtyの強化を目指してきました。

そして、この基本方針に従い、本年度中に2つの新たな機能、すなわち、病院内クラスター部門としての3つの臨床医療センターと駒木野精神医学・行動科学研究所の構築を計画しています。まず、臨床医療センターとして、アルコール総合医療センター、高齢者医療センター、こまぎのこどもセンターを立ち上げ、次に、駒木野精神医学・行動科学研究所(Center for Psychiatry and Behavioral science, CPB, Komagino Hospital)を設立する予定です。これらの新しいシステムのうち、今回の「駒木野」は、アルコール総合医療センターの特集です。以下に、少しアルコール総合医療センターについて触れさせていただきます。

駒木野病院におけるアルコール依存症治療の歴史は50年以上に及び、本邦の自助グループ活動の草分けともいえる駒木野断酒懇談会は、今年で第42回を迎えました。そして、これまでの駒木野病院におけるアルコール医療は、入院・解毒、断酒教育、抗酒剤、自助グループを中心に組み立てられていて、いわゆる従来の久里浜方式と呼ばれていた枠組みで行われていました。現在、アルコール依存症者の姿は多様化しています。すなわち、高齢化、特殊な若年層の出現、女性の増加、様々な併存精神障害などです。この度立ち上げたアルコール総合医療センターでは、これまでの考えを一旦白紙とし、このアルコール・薬物関連障害の多様化に対応すべく、新たな枠組みを組み立てようとしています。その中心は、解毒中心の入院プログラムと自助グループと共同の外来プログラムの明確化と強化です。外来プログラムの一環としてのデイ・ケアの活用も重要です。つまり入院と外来のプログラムの有機的な融合が行われる予定です。

すでにこのプログラムは稼動しており、これからの実績が将来のアルコール総合医療センターの行く末を決めてゆくものと考えています。

医療において疾患に対する治療法は、その時々の時代によって変化してゆくのは当然のことであり、駒木野病院のアルコール医療もこの時代に合わせて変化をしてゆきます。そして、常にその時代と社会に求められる医療を提供してゆきたいと考えています。

駒木野病院から新しいアルコール医療を目指して

センター長:田 亮介

センター長:医師/田 亮介当院でのアルコール医療は歴史が古く、アルコール医療のパイオニア的存在でもあります。このたび「アルコール総合医療センター」を立ち上げることにより、従来のアルコール病棟という枠組みから脱し、「病棟」ではなく「病院」としてアルコール医療に取り組むことを明確化しました。その運営を担う中心的な役割を果たす専属スタッフをARMS(Alcohol RehabilitationMedical Staffs)と名付け、入院ARP(断酒教育プログラム)と外来診療が中心であった治療スタイルからARD(アルコール・リハビリテーション・デイケア)と自助グループとの連携を加えることにより、外来治療を充実させました。また入院患者さんは急性期病棟を中心に、各々の状況・病状に応じて院内の様々な病棟に入院していただきますが、ARMSがリエゾン機能として各担当医や担当看護のサポート・相談や入院患者さんのフォローアップの形で専門的に関わります。さらに、病棟という単位ではなかなか実現しきれなかった地域の医療機関、行政や保健所、自助グループなどの当事者団体等との連携を強化し、センターが中心となって研修会・講演会を開催していく予定です。

このようにアルコール病棟という単位を脱し、外来・入院・リハビリ・地域連携活動を専属スタッフが一本化して担うシステムをCOPRA方式(Comprehensive Program of Rehabilitation for Alcoholism)と名付け、駒木野病院から新たなアルコール医療の形を提案していきたいと考えています。

当院のアルコール総合医療センターが目指す、地域のアルコール医療の充実には、センターの努力だけでは困難です。八王子市は医療資源も豊富で、訪問看護や地域連携も盛んです。院内のシステムの構築が地域のアルコール医療のシステムの構築に結びつき発展していけるように、今後とも院内の職員の参加・協力、そして地域の関係機関の皆様の一層のご理解とご協力をお願いする次第です。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

副センター長:宮脇 真一郎

センターの目的は、駒木野病院の歴史あるアルコール依存症治療をパワーアップさせることです。専門治療病棟はなくなりましたが、病院全体でアルコール医療を支えていくという新たなチャレンジをしていきます。入院患者様には専門プログラムを受けていただきながら、実際に入院する病棟はそれぞれの状況にあった病棟となります。初めは、困難と変化に対するいろいろな思いが交錯すると思いますが、数年後には、「駒木野病院だからできました」と胸を張って言いたいです。

高次脳機能外来を開設しました(大人とこどもの神経心理外来)

最新の画像診断から様々な医療へのアプローチを

GE製 Signa HDxt 3.0T

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頭部を中心とした怪我や病気などで高次脳機能に問題が起きると、外見上は特に問題が無くても、記憶力が落ちたり、根気が続かなかったり、判断力が低下して社会生活にうまく適応できなくなるなど、様々な問題が起きます。程度によっては本人は気づかないことも多く、周囲から理解されにくい障がいです。

外来の概要

検査室待合

検査室待合

外来日 : 木曜日の午後(完全予約制)
対 象 : MRI撮影が可能な全年齢
窓 口 : 高次脳機能外来 担当者
TEL 042-663-2222
FAX 042-663-3286
治 療 : 画像撮影による診断と評価
お気軽にお問合せ下さい。

こまぎのフェスティバル開催のお知らせ

開催日:2013.9.29(日) 雨天決行 場所:駒木野病院 みんなの広場及び外来駐車場

実行委員長 山口 多希代

みんなの広場へようこそ!!こまぎのフェスティバルにおいで下さい

20130924_c新棟建設工事等の都合により2年ぶりとなりますが、「こまぎのフェスティバル」を開催します。新棟が完成し、児童から高齢者まで対応できる精神科医療の第一線機関としての充実を図っている当院と同じように「フェスティバル」も装い新たにバージョンアップです。院内にできた「みんなの広場」を中心にステージありイベントあり模擬店ありの盛りだくさん!楽しい企画をたくさん計画しています。
当日は、市民団体やボランティア、障害者関連施設等にもご協力いただき、みなさんをあっ
と言わせる企画になること間違いなしです。駒木野のエネルギーを感じてください。